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ADC12ダイカスト材の二次加工で品質と歩留まりを両立する方法

2026/04/26

ADC12ダイカスト材は、自動車部品や電子機器筐体などで広く使用される一方、二次加工において「品質のバラつき」や「歩留まり低下」に悩まされるケースが少なくありません。量産を前提とした加工では、単に削れるかどうかではなく、安定して良品を作り続けられるかが重要です。本コラムでは、ADC12の特性を踏まえた二次加工のポイントを解説します。

ADC12二次加工で起こりやすい課題

ADC12は鋳造材特有の内部欠陥や組織のばらつきを持つため、以下のような問題が発生しやすい材料です。

  • 巣(ブローホール)による加工面不良
  • 工具摩耗による精度変動
  • 薄肉部の変形やビビり
  • 表面粗さのばらつき

これらは単発の試作では問題にならなくても、量産時に歩留まり低下として顕在化します。

品質と歩留まりを両立するためのポイント

① 鋳造段階から加工を見据える

最も重要なのは、鋳造と加工を分断しないことです。

後工程で削る前提で形状や肉厚を設計することで、欠陥リスクや加工負荷を低減できます。鋳造後に無理な切削を行う構造は、不良率を高める要因になります。

② 工程設計で「無理をさせない」

5軸加工などを活用し、段取り回数を減らしながら最適な工具姿勢で加工することで、

  • 工具負荷の低減
  • ビビりの抑制
  • 寸法安定性の向上

が可能になります。結果として、品質だけでなく加工時間や工具寿命の面でもメリットが生まれます。

③ 工程内検査で不良を止める

量産では「最後に検査する」だけでは遅く、工程内での検出が不可欠です。

重要寸法やリスク箇所を中間工程で確認することで、不良の流出を防ぎ、手戻りコストを最小化できます。検査を工程の一部として設計することが、歩留まり向上につながります。

④ 材質特性に合わせた加工条件の最適化

ADC12は切削性に優れる一方で、内部組織のばらつきにより加工条件の最適化が重要です。

回転数・送り・工具選定を安定領域に設定し、「攻めすぎない加工」を徹底することで、ばらつきを抑えた安定生産が可能になります。

フジタイトが実現する一貫対応

フジタイトでは、

  • 石膏鋳造による量産材試作
  • 5軸加工による高精度二次加工
  • 三次元測定機による工程内検査

を一貫して対応しています。

鋳造から加工、検査までを分断せずに設計できるため、「試作では良かったが量産で崩れる」といった課題を未然に防ぐことが可能です。

まとめ

ADC12ダイカスト材の二次加工において、品質と歩留まりを両立するためには、

  • 鋳造と加工を一体で考えること
  • 工程設計で無理をなくすこと
  • 検査を工程に組み込むこと

が不可欠です。

単なる加工ではなく、量産を見据えた工程全体の最適化こそが、安定した品質とコスト競争力を生み出します。

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